よい畳とは
畳の良さが決まる、3つのポイント
材料の質
畳表、畳床、縁といった材料そのものが持つ品質
加工の技術
機材を使った採寸、加工、仕上げ技術
敷き込みの技術
作った畳を平らにキチンと敷き込む(納める)技術
材料の質
Quality of the Material
畳は畳表、畳床、縁から構成されています。その畳を構成する材料の質がそのまま畳の品質に繋がってきます。
例えば畳表には、様々な質(ランク)・種類があります。い草の長さや糸、織り方によって畳表の良しあしを見分けることができます。
特に大事なのはい草の草質です。1枚の畳表には約4,000~7,000本のい草が使用されています。その1本1本のい草の茎に変色や病気、傷などがなく、根元から先端までい草の芯が充実していて、太さや色が揃ったもので織られている畳表ほど良質と言えます。
また上質な畳表ほどい草の織り込み本数が多く、強度のある麻糸の経糸が使われています。
加工の技術
Processing Technology
座敷に対して隙間がない畳を作り出すことも技術にひとつです。より正確な数値を求めるため、現在では手作業ではなくレーザー寸取器を使用し、ミリ単位のズレなども見逃しません。
計測した数値はCADを使い寸法を割り出し、加工、そして仕上げを行っていきます。
採寸した数値を元に工場では畳床を調整しながら、寸法通りの加工を行っていきます。
敷き込みの技術
Technology to Lay
精度の高い畳を作るだけではなく、お客様のお宅に納品する際に平らに敷き込むことも大切です。
隙間や段差がなく、畳の敷き合わせ部分が一直線になるようにしっかり敷き込んでいきます。
畳の張替えとは
畳の張替えには、「表替え」「裏返し」「新畳」の3つの方法があります。
高森畳工店では畳替えの際に畳表(たたみおもて)、畳床(たたみどこ)、畳縁(たたみへり)の各箇所を診断し、お客様に合った方法で畳の張替えをご提案いたします。
表替え
Omote-gae
畳床はそのまま使い、畳表と畳縁を新しいものに替える方法です。
裏返し
Ura-gaeshi
畳床はそのまま使い、いま使っている畳表をひっくり返して、新しい畳縁を付ける方法です。ただし、畳の劣化が激しい場合は表替えをおすすめいたします。
新畳
Shin-tatami
畳表、畳床、畳縁、全てを新しく替える方法です。
畳の選び方
畳ひとつで和室の雰囲気がずいぶん変わります。和室を自分好みにコーディネートしてみませんか?
畳サイズ
Tatami-size
畳は地方や畳が敷かれる場所によってサイズが異なります。
高森畳工店では、主に東北地方で主流の「本間」と「五八間」を作っています。なお、この他のサイズも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
厚さ
Atsusa
以前までは畳の規格は55mmもしくは60mmと定められていましたが、住宅が多様化している今日ではお客様のご要望に合わせて厚さを30mm~60mmの間から決めることができます。
またバリアフリーの住宅や床暖房のお部屋に対応した厚み15mmの畳(薄畳)もご用意しております。
用途や住宅、ご要望に合わせて厚さをお選びいただけます。
縁
Heri
和室の個性を演出するひとつが畳縁です。昔は模様や色によって身分等を表す時代もありましたが、今では自由に選ぶことができます。クラシカルなものからモダンなものまで、種類豊富に取り揃えています。
また最近では「縁なし畳」をご用命いただくことも多くなりました。畳の大きさを半分にした「半畳」を縦・横と交互に敷いた「市松敷き」は和室をモダンに演出することもできます。
お客様のイメージや用途に合わせてお選びいただけます。